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子供達の日本語、そして、フランス語 -その1-

今日は、真面目な話でございます。

娘達の日本語について。

よく、言われるんですが、
「パパは、フランス人で、ママは、日本人。 フランス語も日本語もペラペラよね~。 日仏のバイリンガルね!」
いや~、そんなあ、、、、、。 あのう、、、。

そ、そんな、簡単なものじゃあ、ござりましぇんっ!!
と、ここで、声を大にして、言う。

これは、きっと、他の海外で子育てをされてるお母さん達、国際結婚組、みなさん、思ってらっしゃるかと。 (って、ウチだけ? だったら、どーしよ? まあ、それでも話を続けます。)

長女が生まれた当時は、「私が日本語で、パパがフランス語で話しかければ、大丈夫!」と、思っていました。 そして、まあ、小さい頃は、それで良かった。 実際、上の娘達は、私と家にいて、パパは、しょっちゅう出張で週末しか、子供達と会えなかった(週末さえ、居ない時もあった!)ので、フランスに住みながら、私と日本語で話してばかり。 もう、日本語しか、話さない子供でした。 
一応、フランスに住んでいたので、家を一歩出ると、フランス語が聞こえる。 父方のおじいちゃん、おばあちゃんは、フランス語しか話さない、それで、フランス語を理解は、していたのですが。 でも、口から出るのは、日本語ばかり。
長女の幼稚園入園が近くなって、小児科の先生に相談しました。 

「ウチの娘、フランス語は、わかっているんですが、日本語しか、話さないんです。」

この先生は、パリの小児専門病院の小児科医だったので、色々な組み合わせの国際結婚の家族、そして、その子供達を知ってらした。
 
それで、先生が言われたのは、

「心配しなくていいですよ。 このまま、お母さんは、子供達と日本語で話し続けて下さい。 バイリンガルの子は、言葉の出るのが遅くなったりする事もあるけど、子供達の頭の中で、きちんと二つの言葉のシステムができあがったら、両方の言葉で話し始めますから。 言葉が遅いとか、フランスにいるのに、フランス語が出ないとかの理由で、今、フランス語だけにしてしまうと、将来、日本語ができなくなるかもしれませんよ。 フランスの学校に行ったら、一日のうち、フランス語に触れる時間の方が、日本語を聞く時間より長くなるんですから、何もしないでいると、フランス語しか話さなくなりますよ。

また、

「お母さんが日本人でしょ。 最初に 日本語を話して当たり前ですよ。 ”母国語”(仏語では、langue maternelle→直訳すると、母の言語→母語)って、言うでしょ? お母さんの言葉のことよ。」 とも。 

そうかあ。 じゃあ、このまま、いこう。 と、深く納得し、ウチでは、日本語のまま暮らしました。
そう。 それで、大丈夫だったんですよね。 小さいうちは。

しかし、学校に通い始めてから、事態は、だんだんと変わり始めます。

幼稚園の始めの頃は、とにかく、長女は 園では話さない子でした。
私達にとって、幸運だった事に、我が家が、二ヶ国語家庭だという事を理解して下さる先生が 長女の年少組の担任だったので、フランス語が出ないのでは? と、心配していた私に、先生は、
「お母さん、大丈夫です。 彼女は、まだ、私とは、話してくれないけれど、私やお友達の言う事は、完全に理解していますから!」 
と 言ってくださり、そのまま、のんびり 待ちました。

待っていると、だんだん、フランス語も出てきて、
「やっぱり、このままで良かったんだ。」 と、納得。

でも、小学校に入る頃から、だんだんと、フランス語が増え、、、、、。

気が付くと、、、

娘達の言葉の中で、フランス語が、勝っている !

「どうしよう?!」
と、遅まきながら、公文を始めました。 
取り合えず、それで様子を見ていました。

が、ある時、私が、末娘の出産、その前に切迫早産で入院、、、。

そして、帰宅すると、

家の中が、フランス語圏! に、なっていた、、。

ああ、困った! と、本気で対策を練ることになった訳です。

- この項、続く。-
by cheris_1et3 | 2006-12-14 19:16 | 日本語教育


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