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Mon Chéri - わが夫 -

”Chéris 話”、と、私のシェリーな人達について 書くはずなのに、あまり書いておりませんね。 それで、今日は、私のシェリ、ナンバー1、うちの夫の話です。

 我が夫君は、フランス人です。 まだフランスに兵役があった頃(年がばれますか?)、軍隊へ行く代わりに、海外のフランス企業等で働く、というシステムに申し込み、みごと! 希望していた日本(私が日本におりましたので。)でのポストを見つけ、東京へ。 「何で、東京~??」と、大阪人の私は、言っておりましたが、行ってみると、なかなか楽しく、私は1年半、 彼は、東京で2年住みました。
その後、転勤で 再び、東京へ。 この夏、帰仏するまで、オットは、通算で7年、東京に住んだことになります。
 と、話すと、みなさん「じゃあ、ご主人、日本語ペラペラでしょう?」と言われるのですが、、。
何ですか、私自身のフランス語もですが、何とか日常会話ができるようになると なかなか、そこから 進まないんですね。 それでも、まあ、日本語で会話できますから、一緒に住むのは、とっても、楽です。 夫婦喧嘩が白熱してくると、私は、大阪弁、彼はフランス語で、大騒ぎ。 やっぱり、ケンカは、大阪弁ですね! 私は、スッキリするし、オットは、わからない言い回しは、きき流す。 彼曰く、「ワタシは、東京人なので、大阪弁、全部は わかりません。」
 あ、何だか 話がずれてきちゃった。 
それで、大阪弁、全部はわからないと言うオットですが、初めて私の大阪の実家へ来た時は、私の家族のいう事が ちっともわからず、とても困ったそうです。 当時、実家には、私の兄弟が全員、独身でおりましたから、妹2人、弟1人(私、4人兄弟の長女です。)、両親、と、総勢6人の大阪人に突然囲まれ、早口の大阪弁で、質問の嵐。 そりゃあ、困りますよね。

 困った彼は、救いを実家の柴犬に求めた。
オット:裏庭にいる犬を見ながら、
「親切な犬ですね!」
妹達+弟+両親: 「?!・・・」
われに返った妹: 「あ、わかる?うちの犬、ホンマ、親切やねん。昨日も、道聞かれて、ちゃんと、教えてたヮ。」
弟: 「そうそう、一昨日は、信号のトコで、知らんおばあちゃんの荷物、持っとった!」
妹その2: 「今日は、お遣い行ってくれたしな!」
一同: 「ホンマ、めっちゃ親切やねん。ウチの犬!」
オット: 目を回していたが、やっと、気付く 。「あの~、ワタシの日本語、おかしかったですか?」

 解説しよう! 当時、日本に来て数ヶ月だった彼は、まだ、日本語の語彙が多くなかった。単語も一つの意味だけしか、知らないものが殆どで、彼の頭の中では、使えそうな言葉をフランス語→日本語に、訳す作業が行われていた。
この時はフランス語の"sympathique"(感じのいい、→しばしば、優しい、親切、という意味も含めて使われる。)が 頭にあったらしい。
要するに、「ナイスな犬ですね。」と、言いたかった。
 が、訳し間違えた彼は、私の実家の家族に遊ばれてしまったのだった。

この日、この状況でオットを助けず、静観していた私。
「くくく、、、。 これは、一生、使える!」
と、ここでも書いちゃってるわけです。

あ、その後、もちろん、オットの日本語は上達し、今では、話せませんが、大阪弁もだいたい、わかります。

by cheris_1et3 | 2006-11-30 18:45 | Mon Chéri


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